インターナショナルスクールに興味はあるけれど、実際どんなところなのかわからない、という方も多いと思います。
特に、インターナショナルスクールに通うことで生じるデメリットは気になるところではないでしょうか。
今回は、インターナショナルスクールに5年通った我が家の場合を中心に、皆さんが不安に感じている点についてまとめました。
こんにちは!こまめです。
今回は、インターナショナルスクールに通って後悔しないために知っておいて欲しいことについてお話しします。
- インターナショナルスクールに興味がある
- インターナショナルスクールに通うことでどんなデメリットがあるか知りたい
- インターナショナルスクールに通うときの注意点が知りたい
インターナショナルスクールに行く人が増えてるって聞くけど、通わせるには色々心配事が。。
今回は我が家のケースを中心に、みなさんが不安に感じていることを記事にしました。
参考にしてください!
インターナショナルスクールってどんなところ?
まずは、インターナショナルスクールについて簡単に説明します。
インターナショナルスクールとは、海外から駐在等の理由で渡航し居住している家族のために作られた学校のこと。
幼稚園から高校までの学年があり、インターナショナルスクールによってイギリス系、アメリカ系などいくつか教育カリキュラムの種類があります。
インターナショナルスクールの教育方法や英語教育が注目され、海外からの家族でなくても「インターナショナルクールに通う選択」をする家族が増えています。
我が家はマレーシアに駐在しているため、インターナショナルスクールに通っています。
マレーシアのインターナショナルスクールに通う我が家のケースを例に、マレーシアや日本のインターナショナルスクールに通う前に知っておいて欲しいことについてこれからお話しします。
インターナショナルスクールで後悔しないために知っておいて欲しいこと
インターナショナルスクールで後悔しないために知っておいて欲しいことを以下にまとめました。
●インターナショナルスクールに通うだけで、英語が伸びるわけではない
●多かれ少なかれ、必ず日本語教育に遅れが生じる
●インターナショナルスクールに通うと、学費が高額になる
●インターナショナルスクールに通っても義務教育を修了したことにはならない
インターナショナルスクールに通うのに、それだけでは英語が伸びないってどういうこと?
今までいろいろな子を見てきて、感じてきたことについてお話しするよ!
英語学習の基本的な考え方にも通じるところもあるから、ぜひ読んでみてね!
インターナショナルスクールに通うだけで、英語が伸びるわけではない
インターナショナルスクールに通えば、英語は上達していきます。
インターナショナルスクールに通えば、英語は上達するの?
え?どういうこと??
英語は上達していくよ。
でも、成長スピードには差が出るの。
インターナショナルスクールに通っていても、英語が思うように伸びない場合があるのです。
私は英語が思うように伸びないのは、「あること」が原因だと考えています。
英語が伸びない子は、家庭での英語に対するモチベーションが低い
英語が思うように伸びない子は、ご家庭での英語に対するモチベーションが低いことが共通しています。
例えば、お子さんばかりに英語学習をさせて、ご両親が英語を敬遠したりはしていませんか?
インターナショナルスクールに行けというから行ったのに、ご両親自身が英語を敬遠していたらどうでしょうか。
お子さんも英語学習に対して前向きになれません。
英語学習に対して前向きになれないと、「英語ができなくてもいい」という気持ちが出てきてしまいます。
これでは、英語が伸びなくなってしまいますよね。
英語学習に前向きになるためには環境作りがとても大切
お子さんが英語学習に前向きに取り組めるようになるには、環境作りがとても大切です。
例えば、ご両親も自宅で英語学習を頑張っていたり、英語でコミュニケーションを楽しんでいるようなご家庭の場合は、お子さんも自然に英語に対して前向きになれます。
お子さんにとって、「英語」という存在をポジティブなものにしましょう。
でも、私は英語が話せないんだけど。
今英語が話せなくても、問題はないよ!
英語を一緒に学習する姿を見せるだけでも、効果はバッチリ!
お子さんにとって、英語という存在がポジティブなものであれば、自然に英語への興味が湧くのです。
英語への興味を自分で持つことができれば、英語力も成長していきます。
お子さんがインターナショナルスクールに通うことになったら、家族で英語学習を始めてみましょう。英語で楽しくコミュニケーションをとる姿を見せることが、お子さんの英語学習に対するモチベーションアップにつながります。
多かれ少なかれ、日本語教育に遅れが生じる
インターナショナルスクールに通うことを検討されてるご家庭では、日本語教育の遅れが一番心配されている問題ではないでしょうか。
今まで日本の学校に行っている時間が、全て英語に変わってしまういます。
当然日本の小学生と比べると、日本語教育に遅れは生じてきますよね。
そして日本語の学習は、家庭でフォローしていかなければなりません。
日本語の勉強を家で教えるのは大変そう!
正直、最初に考えていたより難しいかな。
それに加えて、我が家では日本語教育の遅れを加速される問題点があります。
英語への興味が日本語離れを加速させる
我が家で抱える日本語教育についての問題点。
それは、日本語に対する興味がかなり低い状態にあることです。
英語への興味が高まることで、日本語教育への興味が薄れてきてしまっています。
英語への興味が高いのはいいけれど、日本語への興味が低いのは困るな。
日本語への興味が低いから、日本語を学習させるのも大変だよ。
ではどんな工夫をすれば、日本語への興味を高めて学習することができるでしょうか。
日本語への興味を取り戻して学習をする
日本語への興味を高めることは、目指す日本語の習得ゴールが違っても大切です。
では、どのような方法で日本語への興味を高めていけば良いでしょうか?
我が家の小学3年、上の子の場合を元にお話しします。
漢字を書くのが、とにかく苦手です。
一方、日本語を話すことは割と得意です。
このように、日本語に対する興味を何かの形で持つことができれば、日本語教育はよりスムーズに進むようになります。
我が家の場合、日本語を話すことへの興味は高まってきていますが、
日本語の読み書きへの興味はまだまだ低い状態と言えます。
我が家では、日本語の漫画の導入など、日本語の読み書きへの興味を高めるようにしています。
↓我が家で使用している、詳しい日本語の学習教材については次の記事を参考にしてください。
日本語教育に関してもやはり、興味があるかどうかで日本語の吸収が違ってきます。
日本語教育を家庭で義務化する前に、日本語を話すこと、読み書きすることに興味を持てる工夫をしましょう。
インターナショナルスクールに通うと、学費が高額になる
インターナショナルスクールでは、先生が海外から来ていたり、クラスが少人数制だったりするために学費が高額になってしまいます。
学費が高額なのは知っているけど、いくらぐらいになるの?
日本とマレーシアのインターナショナルスクールについて調べてみたよ。
参考にしてみてね!
海外留学先として注目されているマレーシアと、日本のインターナショナルスクールの学費について比較してみましょう。
日本とマレーシアのインターナショナルスクールの学費を比較
日本 | 100〜250万円程度 |
マレーシア | 50〜250万円程度 |
インターナショナルスクールの学費は、幼稚園部門が一番安く、学年が上がるごとに値上がりしていきます。
マレーシアでよく名前を聞くインターナショナルスクールは、ほとんど150万円〜となっていました。
ちなみに子供達が通うマレーシアの田舎のインターナショナルスクールの学費は次のようになっています。
Grade 1(日本で年長さん) およそ60万円
Grade 3(日本で小学三年生) およそ83万円
上記の学費以外にも通学バス代、制服代、毎年の登録費などが別途かかります。
学校の質をあまり求めない、田舎でも構わないということであれば、マレーシアの方がかなり学費を削減できそうです。
インターナショナルスクールにずっと通わせる場合は金銭的に厳しい
日本でもマレーシアでも、インターナショナルスクールに通うと、公立の学校よりもかなり高額な学費になると言えます。
教育資金によほど余裕のある方でないと、高校卒業までインターナショナルスクールに通わせるのは難しいでしょう。
インターナショナルスクールに小学生の間通わせる、中学生の間通わせる、などお子さんに合わせて期間を決めてインターナショナルスクールに通学する選択をするのもいいと思います。
その場合は日本の学校にいつでも戻れるよう、日本の授業を意識して家庭学習を進めることを忘れないようにしなければいけません。
日本の授業を家庭で教えるのはかなり大変です。
受験があまり関係のない小学校低学年の時期にインターナショナルスクールに通う方が、負担は少なくなると思います。
ご家庭でしっかり話し合って、何歳からどれくらいの期間インターナショナルスクールに通わせるか、計画的に決めておくことをお勧めします。
インターナショナルスクールに通っても義務教育を修了したことにはならない
インターナショナルスクールに通っても、義務教育を修了したことにならないってどういうこと?
インターナショナルスクールでは、法律で規定された就学義務を満たせないんだよ。
これは、意外とご存知でない方もいらっしゃるかもしれません。
インターナショナルスクールに通っている間、義務教育課程を受けていることにはなりません。
詳しくは、文部科学省のサイトでご確認ください。
文部科学省:学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について
文部科学省のサイトによると、
例えば一条校でないインターナショナルスクールの小学部を終えた者が中学校から一条校への入学を希望してきても認められないこととなります。インターナショナルスクールの中学部の途中で我が国の中学校へ編入学を希望する場合も同様です。
文部科学省:学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について
ここで言う一条校とは、「学校教育法第1条に規定する学校」=幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校 のことです。
大部分のインターナショナルスクールは、この一条校には含まれません。
つまり、義務教育課程を修了したとみなされないインターナショナルスクールに通う子供達は公立の中学校へ進学する資格がない、ということなのです。
そのため、日本でインターナショナルスクールに通う場合には注意が必要です。
日本でインターナショナルスクールに通いたい場合は相談へ行く
インターナショナルスクールに通ってしまった後で、この問題に気付くと手遅れになってしまう場合があります。
日本でインターナショナルスクールへの入学を考えている場合には、お住いの教育委員会に必ず相談に行くようにしましょう。
最近では、籍だけを公立小学校に置いておく、などして対応しているご家庭が多いようです。
幼稚園部をプリスクールなどに通わせる場合については、義務教育課程ではないので、特に問題はないようです。
お子さんの教育に関わることなので、プレスクールの場合も市役所等にあらかじめ相談に行くことをおすすめします。
海外でインターナショナルスクールに通いたい場合は住民票に注意が必要
海外でインターナショナルスクールに通う場合には、住民票の登録に注意しましょう。
日本へ住民票を入れた日から、小学校や中学校に通わせる義務が発生します。
そのため、住民票を抜いて海外へ出国しておけば、ほとんどの場合住民票を入れる時に、スムーズに日本の義務教育課程へ戻ることができます。
高校や中学受験のタイミングで帰国される場合は、各学校により帰国子女枠を設けている学校もあります。
帰国子女枠を利用したい場合は個別で確認が必要です。
日本でインターナショナルスクールに通わせる場合には、入学する前に必ずお住いの地域の教育委員会に相談に行きましょう。海外でインターナショナルスクールに通わせる場合、帰国時の住民票を入れるタイミングに気をつけましょう。
インターナショナルスクールに通う前にデメリットを知っておく
今回は、インターナショナルスクールで後悔しないために知っておいてほしいことについて書きました。
インターナショナルスクールへの入学、編入を検討されている方は、これらのデメリットを踏まえてご家族で話し合いましょう。
後悔しないために知っておいてもらいたいことは次の4つ
- インターナショナルスクールに通うだけで、英語が伸びるわけではない
- 多かれ少なかれ、必ず日本語教育に遅れが生じる
- インターナショナルスクールに通うと、学費が高額になる
- インターナショナルスクールに通っても義務教育を修了したことにはならない
私はこれらのデメリットを踏まえた上でも、インターナショナルに通うことにはメリットがあると感じています。
インターナショナルスクールに通うことで感じるメリットについては、また次の記事にしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^ ^
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